「BIM/CIMってなに?」 建設業界で注目のBIM/CIMを分かりやすく解説!

2016年9月の第一回未来投資会議から約5年。当時首相であった安倍内閣総理大臣が『建設現場の生産性革命』を掲げ、建設現場の生産性を2025年までに20%向上させるよう提言したことで、i-Constructionが本格的に始まりました。

こうした流れを受けて、現在建設サイクルを効率化するBIM/CIMが注目を集めています。そこで本記事では、BIM/CIMってなに?」と思う方向けに、その目的や内容などについて分かりやすく説明していきます。

BIM/CIM導入の目的

国土交通省によるとBIM/CIMの導入の目的は、①情報の有効活用, ②設計の最適化, ③施工の効率化・高度化, ④維持管理の効率化・高度化、とされています。

例えば、設計段階での構造の計算や解析を容易にしたり、施工開始後に作成した3次元モデル(後述)に時間軸を導入することで現場管理の効率化や施工計画の最適化を実現したりすることができます。

こうした一連の建設サイクルを効率化しようとするのがBIM/CIMの役割となっています。

BIM/CIMとは?

では一体、BIM/CIMとは何を指すのでしょうか?

ここでは一緒に語られることの多いBIM/CIMをBIMとCIMに分けて、分かりやすく解説していこうと思います。

まずBIMとは、Building Information Modeling/Management(ビルディング インフォメーション モデリング/マネジメント)の略で、建築工事において3次元のデータと各種データを結びつけて活用していくことを指します。

コストや資材・管理情報などの属性情報を追加し、調査、設計から、施工、維持管理までのあらゆる工程でこれを活用することで、建設プロセスの効率化を目指しています。

具体的には、BIMソフト内で3次元のパーツを組み合わせて、ビルや複合施設等の建築物をモデル化し、そこに各種情報、例えば骨組みの材質や完工目安時期などを入力することができます。

建物の情報や一連の工事内容を立体的にイメージすることができるため、工事関係者内での合意形成や工事前の職人同士の認識の擦り合わせ等が容易になります。

また、着工するまで気づかなかった課題や潜在的な問題を顕在化させることができるため、工事の手戻りも防ぐことができます。このようなプロセスの効率化が生産性向上に導きます。

次にCIMとは、Construction Information Modeling/Management(コンストラクション インフォメーション モデリング/マネジメント)の略で、土木工事において3次元のデータと各種データを結びつけて活用していくことを指します。既に建築分野で用いられていたBIMを手本に、2012年に国土交通省が提言しました。

基本的な内容はBIMと同じで、3次元モデルに属性情報を追加することで、建設プロセスの効率化を図っています。相違点としては、取り扱う対象が異なります。BIMが建築物を扱うのに対し、CIMはダムや道路といった社会インフラ(=社会資本)を対象にしています。

高度経済成長期以降に整備された建造物や社会インフラの老朽化を受けて、今後それらの整備工事が加速すると予測されます。CIMはそうした工事現場に多く導入されており、今後注目を集める領域になることでしょう。

 

現に国土交通省は2023年度中に小規模を除く全ての工事にBIM/CIMを原則適用するとの方向でいるため、そうした工事の効率化を目的としているBIM/CIMは今後急速に普及していくことが予測されます。

BIM/CIMがもたらすモノ

国土交通省によると、BIM/CIMは建設業に携わる人々の働き方を変容させると言われています。

具体的には、ICT導入等によって可能となった省人化が、減少していく技能労働者分を補填したり、現場作業の効率化が工事日数を短縮し、休日が拡大されたりします。

また、魅力ある現場に改善することで、従来の3K(きつい, 危険, 汚い)のイメージを払拭し、新たな3K(給与が良い、休暇がとれる、希望がもてる)のイメージを作ることを目指しています。

BIM/CIMの課題点

ここまではBIM/CIMの良い側面や可能性について述べてきましたが、ここでは具体的な課題点をお話していきます。BIM/CIMの最大の課題点は、操作が比較的難しいということです。

これまでの3次元モデルは、2次元の図面を作成してから3次元の形状を組み立てるという流れでした。一方、BIM/CIMは最初から3次元モデルを作成することができる反面、高度な空間把握能力やパーツを的確に組み合わせられる力が要求されます。

2007年にBIMのガイドラインが発表されたことから、BIM/CIMはまだ若い概念だということが分かります。今後、操作の難度が下がりノウハウ等が蓄積されれば、操作できる人口が増え、建設業界全体の生産性がより上がるのではないかと考察できます。

終わりに

今回は建設業界の効率化を担うBIM/CIMの目的や内容、課題点等をご紹介しました。3次元モデルに情報を付け足すことで工事全体の効率化や最適化が促される一方、ソフトの操作性に課題があるようです。

2025年以降も建設業界における生産性向上に寄与するために、こうした課題は解決していく必要があると考えます。今後も益々広がっていくBIM/CIMに注目です。

 

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