建設現場にデジタル化の波! 建設業界を支える建設ロボットたちをご紹介!

現在、建設現場では建設ロボットの導入が進んでいます。これは、建設業界が抱える主な問題 ―日本の生産年齢人口減少に伴う就業者不足やアナログ業務による非効率性―を解決するためであり、近い将来は建設ロボットが建設現場のカギを握ると言っても過言ではないでしょう。そこで本記事では、建設業界が抱える問題点を詳しく述べた後、日本の大手建設会社が導入している様々なロボットについて深掘りしていきます。

建設業界が抱える主な問題点① 就業者不足・高齢化問題

現在、日本の建設現場では就業者不足に悩まされています。国土交通省によると、2016年時点で就業者数が492万人となっており、これはピーク時である1997年の約30%減の値を示しています。さらに50代以上の就業者数が全体の約44%を占めることから、今後20年で就業者不足問題が顕著に現れてくるのは明らかでしょう。

建設業界が抱える主な問題点② アナログ業務による非効率性

古くから基幹産業として日本を支えてきた建設業界。デジタル化の波が押し寄せている現代にも拘らず、依然として建設現場ではアナログ的な手法を用いた業務を行なっている企業が多いことが分かっています。例えば、建設現場で撮影した写真を事務所で紙出力をして保管する業務や、建設現場の測量や高所での点検作業を書類を手元に置きながら手動で対応しているといったアナログ業務です。生産性を向上させるためには、現行の非効率業務を改善することが急務であると言えるでしょう。

日本建設業連合会によると、日本の建設業界は2025年度までに約35万人の分の省人化を目標としています。この省人化は生産性向上を目的としており、実現すれば必要となる就業者数を極力減らすことができます。こうしたことから、各社は建設現場に建設ロボット導入を進めており、建設業界のデジタル化を推進しています。

 それでは実際にどのような建設ロボットがあるのでしょうか? 早速見ていきましょう。

大成建設 現場巡視ロボット“T-iRemote Inspection”

2021年5月、大成建設は建設現場における品質管理や安全確認等を遠隔で行うことができる四足歩行の建設ロボット、” T-iRemote Inspection”を発表しましたこれは現場巡視業務の効率化を目的とし、専門知識のない操作員でも容易に業務が遂行できることが特徴となっています。大成建設によると、「建設現場においては、建築物毎に条件が異なる「単品受注」により施工が進捗することから、建設ロボットが人に代わり現場巡視するためには、日々変化する現場環境のもとで、専門的な知識のない操作員でもロボットを容易に操縦できるような仕組みが必要」と述べており、これを実現するために遠隔操作、映像、双方向音声通話などの機能を兼ね備えたシステムを開発・導入を行なったようです。

画像: 大成建設 YouTubeより引用

参考文献: 大成建設 現場巡視ロボット“T-iRemote Inspection”

鹿島建設 自動清掃ロボット“raccoon”

鹿島建設は、AI技術を組み込んだ自律移動システムを搭載した建設ロボット”raccoon”を建設現場に導入したと、2021年3月のプレスリリースで述べています。清掃用ロボットとして実装されたraccoonは、本体操作最短3タッチでコンクリート床表面の粉塵やゴミを自立移動しながら清掃できる機能を持っています。建設ロボットへの指示が容易な上、建設現場内の作業員や地図が無くても自ら清掃区域を見つけて動くため、作業員の手間が省くことができます。

画像: 鹿島建設 プレスリリース「建築現場用ロボット向けにAI技術を搭載した自律移動システムを開発」より引用

参考文献: 鹿島建設 自動清掃ロボット“raccoon”

竹中工務店 自走式墨出しロボット

これは、職人等が建設現場で工事をする際に資機材を正確に取り付けるため行う、線や文字等を床に書き込む作業を自動化してくれる建設ロボットです。工事開始前日の夜間に作動させておくことが出来れば、翌朝スムーズに工事に取り掛かるということも可能です。また単純作業をロボットが行うため職人等の時間が取られず、本業に集中しやすくなるというメリットがあります。

画像: 竹中工務店 自走式墨出しロボット紹介動画より引用

参考文献: 竹中工務店 自走式墨出しロボット

清水建設 多能工作業ロボット

これは、画像センサーとレーザーセンサーを用いて施工部位を認識させ、2本の太いロボットアームを使って天井ボードの取り付け、下地材の組み立てやビス留め等を行う多機能作業用建設ロボットです。現在は開発段階のためまだ建設現場には導入されていませんが、今後導入されることで職人等の労働負担が軽減され、作業効率も向上することが見込まれます。

画像: 清水建設 ロボット実験棟より引用

参考文献: 清水建設 多能工作業ロボット

大林組 自動運搬ロボット “低床式AGV”

低床式A G V自動で重い資材を運ぶことができる建設ロボットです。オペレーターがタブレット端末等を用いて指示を出すと自動でカメラが起動し、資材の場所を探し当てます。そして搭載されているジャッキを用いて資材が積載されているパレットを持ち上げ、内蔵されている建設現場の地図を頼りに自動で運搬することができます。また高層ビルなどの大規模工事において夜間自動搬送を実施することで、建設現場における省人化を実現することができます。

画像: 大林組 プレスリリース「新築建物の工事現場における生産性向上に向けて自動搬送システムの開発に着手しました」より引用

参考文献: 大林組 自動運搬ロボット “低床式AGV”

 

いかがだったでしょうか?

建設業界では就業者不足や高齢化問題、更にはアナログ業務による非効率性が問題視されている中、各社は建設現場に建設ロボットを配置し、これら問題の解決を進めています。

本記事では述べませんでしたが、危険区域や難所といった人間が作業しにくい建設現場での作業補助としての建設ロボットも開発されています。近い将来、人間がロボットを使いこなし、より生産性の高い現場が実現していることでしょう。

 

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