解体費用はどれだけかかる?関東圏の一軒家を元に詳しく解説!

皆さんは解体工事と聞いて何を想像するでしょうか?大きな建物の取り壊しでしょうか?

解体工事とはあらゆる建物・物を解体する工事を指します。そのためマンションやビル、複合施設など比較的大きい建物の撤去工事だけでなく、一戸建て住宅の外壁や内装、周辺箇所のコンクリート撤去なども解体工事に分類されるのです。そのため家族の持ち家を相続したが更地にして土地を売却したい方、現家の内装のリフォームを検討している方は、解体工事を行う必要があるでしょう。では実際、解体工事の種類や内容、費用はどうなっているのでしょうか?本記事では、解体工事が必要な場面とその内容、そして解体費用を関東圏の住宅の平均坪数による概算を用いて、詳しく説明しています。

解体工事が必要な場面

解体工事を行う必要がある場面は大まかに分けて3つあります。

1つ目は、家を建て替える際の家屋解体工事です。先ほど述べたように、家族から相続した家を更地の状態にしてから土地を売却するとなった場合、既存の家屋を取り壊す必要があります。

2つ目は、内装をリフォームする際の内装解体です。家屋解体工事が家を丸ごと解体するのに対し、内装解体はリフォームを行う箇所のみを解体します。大規模な内装解体の場合は、柱や梁といった骨組みを残したまま、他すべてを解体する場合もあります。

3つ目は、空き家を解体する時です。上記2つの場面は住人がいましたが、誰も住んでいない家屋を放っておくと、災害大国の日本では二次被害が頻発する可能性があります。例えば台風により屋根瓦が飛散するリスクや、地震により家屋が倒壊してしまうリスクです。そのため、用途が無い場合は、出来るだけ迅速に空き家の解体工事を行う必要があります。

解体工事の費用は何で変わる?

解体工事の費用は主に坪数によって変化しますが、他にも費用を変化させる要素があります。具体的には、①建物の立地 ②建物の構造・老朽度 ③付随工事費用 ④解体依頼業者の4つです。一つずつ見ていきましょう。

①建物の立地

その建物がどこに位置しているかで解体費用は変わります。例えば住宅が密集している地域を想像してみてください。そこでは大型重機が入れず効率的に解体工事を行うことが出来ないという問題や、解体工事による砂埃や騒音などが近隣住民の迷惑になるという問題が生じます。そのため人件費や対策費が割り増しでかかり、結果として解体費用が増加することがあります。

②建物の構造・種類・老朽度

建物の構造は、木造・鉄骨造・RC造の3種類に分けられ、木造→鉄骨造→RC造の順に建物が頑丈になります。頑丈になればなるほど解体工事の手間がかかる上、廃棄物処理量も増加するため、解体費用が高くなります。

また建物の種類、すなわち平家か二階建てかによっても解体費用は変わります。例えば総坪数が30坪の場合、平家の場合は基礎面積と屋根面積共に30坪ですが、二階建ての場合は基礎面積と屋根面積がその半分の15坪になるため、平屋の方が解体費用が割高になることがあります。

それに加えて建物の老朽度合も解体費用の変化要素として挙げられます。老朽化が進行している建物であればあるほど慎重に解体するため、通常よりも人件費や日数がかかり解体費用が高くなる可能性があります。

③付帯工事費用

これは建物本体以外の工事を依頼した場合にかかるオプション工事費用です。例えば、室外のブロック塀撤去や樹木・低木の処理、室内の不用品廃棄処理などがそれに当たります。これらを解体業者に依頼することで解体費用はその分増額になります。

④解体依頼業者

解体費用の相場は主に坪数で決まると先程述べましたが、各解体業者によって費用体系が異なることがあります。そのため、少しでも解体費用を抑えるために念入りに業者を調べる必要があると言えるでしょう。

坪数・種類別の解体費用一覧(例)

坪数に加えて、建物の種類や構造などで解体費用が変化するということをこれまで述べてきました。それでは具体的にどのくらいかかるのでしょうか。下の解体費用表は建物の構造別の1坪当たりの解体費用を表しています。

※価格は想定であるため、施工条件や付帯工事の有無、資機材や労務費の高騰などにより価格が大きく異なる場合がございます。詳しい価格は専門業者にお問い合わせください。

各建物の構造毎に解体費用が異なり、木造や鉄骨造における解体費用差額はRC構造のそれに比べて低くなっていることが、この表から読み取れます。建物の立地や老朽度合によっても解体費用は変化するので、それが費用の幅を形成しているようです。また解体業者によって建物の解体費用坪単価は異なるので、費用を抑えるためにしっかりと比較する必要があります。

関東圏の一戸建ての平均解体費用(基礎面積のみ)はどのくらい?

ここでは上記の解体費用表を元に、関東圏に鉄骨造の一戸建てを構える家族が家を解体する場面での費用を概算してみましょう。(※今回は追加費用等を考慮せず、坪数における基礎費用のみを概算しています。また鉄骨造の一戸建てにかかる解体費用は、上記表の平均を取ることとします。)

国土交通省における関東地域別平均延床面積は以下の算出表の通りになっています。

一坪当たり3.3㎡で平均坪数を計算した後、解体費用を概算しました。なお、一軒家の坪数は平均坪数と等しいとします。

(国土交通省より筆者作成)

この表から鉄骨造の一軒家の平均解体費用は最低でも80万円程かかるということが言えそうです。(※木造やRC構造・その他坪数などを考慮した場合、必ずしも費用はこれの通りになりません。)

これに加えて、付帯工事費用も上乗せされるとすると、解体費用の総額は90万円~100万円程かかりそうです。

終わりに

今回は、解体工事の内容, 解体費用を決定する要因と関東圏における一戸建て平均解体費用について紹介しました。解体費用に相場はありますが必ずしもその通りとは限らないため、ご自身が所有する家屋の立地や状態を詳しく知り、解体業者に見積もりを出してもらうのが最善の選択の一つであると言えそうです。