今話題の土木女子とは? データから読み解く建設業界への女性進出

皆さんは”土木女子”という言葉をご存知でしょうか?近年、建設業界における女性の活躍が漫画やテレビで取り上げられてきたことも相まって、耳にする機会が増えたと感じる方も多いと思います。そこで本記事では年々建設業界への就労者数が増加している”土木女子”に焦点を当てて、国土交通省のデータを元に建設業界における女性就労者数がどう変化したのかについて深掘りしていきます。

土木女子とは?

土木女子、通称ドボジョとは建設業界で働く女性のことを指します。

けんせつ小町とも呼ばれており、日本のインフラを支える縁の下の力持ちとして今注目が集まっています。

テレビや漫画でも取り上げられる程話題の土木女子ですが、理系女子や相撲女子と同じように男性が大多数を占める業界や分野で用いられることが多いようです。

土木女子という言葉から建設業は未だに男社会であるということが分かりますが、近年女性就労者が増加傾向にあります。

ではどれだけ増加したのでしょうか?

次章では国土交通省の建設業活動実態調査による数値(対象年:2002年〜2019年, ※2004年, 2006年はデータが開示されていなかったので除外)を用いて女性就労者の変化について分析・考察をしていきます。

土木女子の割合は?どれだけ増加した?

建設業活動実態調査によると、建設業の職種は主に事務職技術職技能職に分類されます。(その他、派遣従事者は除く)

各職種で土木女子はどれほど増加したのでしょうか? 順に見ていきましょう。

事務職は経理や総務の他に、営業職や現場管理職の人々の事務サポートを行う営業事務や現場事務があり、業界を裏からサポートする存在と言って間違いないでしょう。

以下のグラフは2019年における男女別事務職員の割合を示しています。建設業界全体の事務職員のうち、約3分の1を女性が占めていることが分かります。

 

また以下の図は2002年から2019年における女性事務職員数の変化を表しています。2002年には17224人だった職員数は2009年には11978人まで下落していますが、2010年以降は右肩上がりに推移しています。さらに2009年から2019年までの増加率は約17%となっており、今後も緩やかな増加が見込まれるでしょう。

それでは技術職はどうでしょうか? 建設業活動実態調査によると、技術職とは ”工事の設計・積算、現場施工の管理・監督、研究、技術系営業(技術職特有のノウハウを活かして行う営業)”と定義されています。

では実際に現場に携わる技術職の女性はどれほどいるのでしょうか?

以下のグラフは2002年から2019年にかけての女性技術職員数の変遷を表したものです。2002年の女性技術職員数は2692人であるのに対し、2019年には6172人にまで増加しており、事務職と異なり大幅な減少期がないのが特徴です。男性技術職員数と比較すれば未だにごく僅かな数となりますが、20年程で約2.3倍になっていることから女性の技術職は大きく裾野を広げていると言えるでしょう。

最後に技能職を見てみます。建設業活動実態調査によると、技能職とは”現場労働者(世話役を含み、現場技術者を除く)”と定義されています。これは俗に言う大工や左官、鳶といった職人の方々を指します。技能職こそ男性のイメージが強いですが、いったいどれほどの女性が活躍しているのでしょうか?

下のグラフは女性技能職の推移を示しています。こちらも事務職員と同じく急激な減少期を経験したのち、大きく増加していることが読み取れます。具体的には2002年では79人だった女性技能職員は2007年には6人にまで減少しましたが、徐々に増加した結果、2019年には60人にまで増加しました。

2019年において女性技能職員は全技能職員数の0.4%程しか占めていないため、依然として男社会であることは間違いなさそうです。

しかし土木女子という親しみやすい言葉を皮切りに女性の建設業界進出が数値として表れている可能性もあるため、今後は事務職だけでなく技術職と技能職において女性が活躍できる環境を整えることが建設業界の多様化に繋がるのではないかと考えられます。

土木女子が建設業界にもたらすモノとは?

前の章では土木女子の就労者数の変化について、具体的な数値やグラフを用いて説明してきました。この章では、土木女子は建設業界にどのようなものをもたらすのかについて述べていこうと思います。

一般的に女性就労者の増加は、職場環境の是正や業界での働き方の多様化に繋がるとされています。妊娠・出産・子育ての過程で女性が職場を離れてしまうことは依然として課題ではありますが、女性就労者が多くなれば産休・育休の取得やその後の社会復帰等も見直されてくることでしょう。

ここで非常に興味深い制度を導入している企業をご紹介したいと思います。従業員74名(2021年7月19日現在)の増木工業株式会は親子出勤制度というユニークな制度を導入しています。これは産休・育休後に仕事へ復帰しどうしても子供を預けられない際、子どもと一緒に出社して仕事を行うことができるという制度で、働くママさんにとっては非常に助かる制度であると言えるのではないでしょうか?

終わりに

今回は、ここ近年耳にする機会が増えた土木女子をきっかけに、データを用いた建設業界における女性就労者の推移や土木女子が建設業界にもたらすものについて述べてきました。親しみやすい愛称が生まれることで女性が持つ建設業界のイメージが変わるため、今後建設業界での働き方が多様化していくことは間違いないと推測できます。これからの動向に注目です。

 

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