最新情報!アスファルト舗装の補修工法の種類とは?

アスファルト舗装の補修工法について

アスファルト舗装の補修工法には非常に様々な種類がございます。地域によって採用される工法も異なるため、細かく全て知ろうとするには、大変な時間と経験が必要になります。本記事では、その中でも特に採用されている主な維持修繕・補修工法を取り上げ、土木業界で実際に舗装の設計業務を担当してた筆者が詳しく解説致します。

道路の構造についてイチから知りたいという方は、下記で詳しく解説しているのでこちらも御覧ください。
簡単解説!道路の構造ってどうなっているの?アスファルト舗装の基礎知識

1.補修工法の種類とは?

アスファルト舗装の補修工法は大きく分けて2つございます。

1つは維持工法、2つ目は修繕工法です。

維持工法は軽度な補修作業になります。アスファルト舗装が大きく破損するのを遅延させる効果、路面の性能を回復させる効果がございます。修繕工法は比較的重度な損傷の補修作業になります。維持工法では十分な回復が見込めない場合に修繕工法を採用します。
本記事ではそれぞれの工法について詳しく見ていきたいと思います。

2.修繕工法の種類について

実際に公共工事で発注される主なアスファルト舗装の修繕・補修工法は、以下の3つになります。

①打換え工法(局部打換え工法、表・基層打換え工法)

②オーバーレイ工法(切削オーバーレイ工法)

③路上路盤再生工法

2-1.打換え工法

既設舗装の破損が著しく、他の工法では補修工法として満足でないと判断されたとき、表層基層あるいは路盤から打ち換える工法です。既設の舗装・路盤を破砕し、そのまま新しく打設するという補修方法です。補修工法の中では高価なため、補修工法選定の際は他に良い方法がないか十分に検討する必要がございます。

2-2.オーバーレイ工法

オーバーレイ工法とは既設の舗装の上に新しく舗装を重ねて打設する補修工法です。ただ、現道の舗装を嵩上げする形になるので、嵩上げが難しい場合は、切削オーバーレイを採用します。切削オーバーレイとは、既設の舗装を数cm削り、新しく舗装を打設する補修工法です。これなら嵩上げをしなくても済みますので、多くの工事では切削オーバーレイを採用しております。

〈参考動画〉

ここで注意しなければいけないのが「リフレクションクラック」の存在です。リフレクションクラックとは、ヒビ(=クラック)が入った現道の路面の上にそのまま新しい舗装を重ねると、時間の経過とともに現道のヒビが上に上がってくるという現象です。

リフレクションクラックの仕組み

オーバーレイする際は、まず現道のヒビを処理した上で打設することが大切です。

リフレクションクラックが生じないための補修工法は大きく3種類ございます。

①クラック抑制シートの貼り付け

②応力緩和層(=じょく層工法)の設置

③リフレクションクラック抑制型舗装の打設

2-2-1.クラック抑制シートの貼り付け

クラック抑制シート工とは、現道のヒビの上にリフレクションクラックを抑制するシートを貼り付ける補修工法です。路面とシートの間に、アスファルト溶解釜で加熱したアスファルトを流し込み貼り付けます。
〈参考動画〉

2-2-2.応力緩和層工の設置

応力緩和層工とは、現道のヒビの上に、ゴム入りの高粘度アスファルト乳剤を散布し、その上にアスファルトをコーティングした5mm程度の砕石を散布する補修工法です。これにより柔軟性の高い薄い層が形成されるため、リフレクションクラックが上がってきづらいという利点がございます。

アスファルト乳剤について知りたいという方はこちらも御覧ください。

プライムコートとタックコートの違いがわかる!アスファルト乳剤の目的から使い方まで簡単解説。

〈参考動画〉

2-2-3.リフレクションクラック抑制型舗装の打設

アスファルト合材そのものにリフレクションクラック抑制効果をもたせたものになるため、近年注目が高まりつつある補修工法です。クラック抑制シートや応力緩和層の工程が不要になるため、工期や費用の削減などの効果が期待されております。

2-3.路上路盤再生工法

路上路盤再生工法とは、既設のアスファルト混合物をその場で破砕すると同時に、これをセメントやアスファルト乳剤等の安定材、および既設の路盤材(砕石)とともに混合することで、新たに強固な路盤を構築する工法です。舗装だけの補修では構造上不十分な場合に採用されています。これを施工するにはスタビライザーという機械を使用致します。
少しイメージしづらいと思うので、以下の動画3:40~から御覧ください。
〈参考動画〉

3.維持工法の種類について

維持工法の主な種類は以下の通りになります。

①パッチングおよび段差すり付け工法

②シール材注入工法

③表面処理工法

維持工法は道路をメンテナンスする舗装維持業者が担当します。公共道路を巡回している黄色い車は維持業者のパトロールカーになります。道路に穴が空いてないか、障害物が落ちていないか見て回っているのです。

3-1.パッチングおよび段差すり付け工法

パッチングとは、路面に生じたポットホール(穴)や段差などの損傷を応急処置する補修工法です。ポットホールには、ホームセンターなどでも売っている常温アスファルト合材などの材料を使用して穴埋めを行い補修します。また、段差を修正するすり付け作業には、常温アスファルト合材のほかに、細かい粒度のアスファルトモルタルなどの材料を使用致して補修する工法もございます。

3-2.シール材注入工法

シール材注入工法とは、路面のヒビ(=クラック)にアスファルトを注入し、雨水などの侵入を防ぐ補修工法です。主に舗装損傷を遅延させる目的で採用されます。よく路面のヒビの上にウネウネとアスファルトが塗られているのがこれになります。
アスファルトは、専用のアスファルト溶解釜で加熱したものを注入する補修工法と、常温で使用できるチューブ型の注入材を使用する補修工法とがあります。ヒビが広範囲の場合は、安価な加熱型の補修工法が多く採用されています。

3-3.表面処理工法

表面処理工法とは、荒れた既設の舗装に対し、3cm未満の薄いアスファルト層を設ける補修工法です。遮水性などの舗装の機能回復や見た目のリフレッシュ効果などが得られます。主な施工方法としては、アスファルト乳剤を散布したり薄層のアスファルト合材を打設して補修します。

〈参考動画〉※表面処理工法の一部です

以上になります。アスファルト補修の補修工法についてイメージしていただけたのではないかと思います。
明日からの現場ですぐ活用できる基本知識だと思いますので、是非覚えていただければと思います。

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